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犬がいる家庭のアライグマ駆除対策!安全に行う3つの方法

はちみちゃん

庭にアライグマが出て困っているけど、愛犬がいるから駆除方法に迷う…

あかねちゃん

市販の薬や罠は、うちの子に本当に安全なのかな?

そんな不安や疑問を抱えていませんか。

犬がいる場合のアライグマ駆除対策は、愛犬の安全を最優先に考えた3つの段階的な方法で、確実に解決できます。

正しい知識と手順を知れば、アライグマの心配から解放され、愛犬がのびのびと安心して過ごせる庭を取り戻せるはずです。

この記事では、愛犬と暮らす庭のアライグマ被害に悩む方に向けて、

  • 犬に安全な罠の設置方法と注意点
  • 犬にも安心な忌避剤の選び方と使い方
  • 自治体や専門業者のサポート活用法
  • 絶対にやってはいけない危険な駆除方法

上記について、私も愛犬との時間を大切にする一人として、実体験を交えながら詳しく解説しています。

大切な家族である愛犬を守るための具体的なステップが分かりますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

アライグマ駆除は犬の安全第一!絶対押さえるべき3段階の対策

愛犬がいるご家庭でのアライグマ駆除は、何よりもまずワンちゃんの安全確保が最優先の課題となります。

はちみちゃん

庭にアライグマが出るけど、犬がいるから駆除が難しそう…

と悩んでいる方もいるかもしれません。

しかし、心配はいりません。

正しい知識を持ち、適切なステップを踏むことで、愛犬を守りながらアライグマ問題を安全かつ確実に解決する方法があります。

アライグマは見た目の可愛らしさとは異なり、実は狂犬病やレプトスピラ症といった危険な感染症を媒介したり、時には犬を直接攻撃したりする可能性もある、注意が必要な動物なのです。

一般的な駆除剤や罠の中には、犬にとって有害なものも少なくありません。

安易な対策は、かえって大切な愛犬を危険に晒してしまうことになりかねないでしょう。

だからこそ、犬がいる環境に特化した、安全なアライグマ駆除の知識を身につけることが非常に重要です。

この記事では、まず犬がいる家庭でアライグマ駆除がなぜ難しいのか、その理由を解説します。

そして、愛犬の安全を最優先に考えた具体的な3段階の対策が、どのように問題を解決へと導くのかを詳しく見ていきましょう。

犬がいる家庭でアライグマ駆除が難しい理由とは?

犬がいるご家庭でアライグマ駆除を進めるのが難しい主な理由は、市販されている駆除グッズの多くが犬にとって危険となりうること、そしてアライグマ自身が犬や人に危害を加える恐れがあるためです。

まず、手軽に入手できる殺鼠剤のような毒餌や、一部の化学的な忌避剤は、もし好奇心旺盛なワンちゃんが誤って口にしてしまった場合、深刻な中毒症状を引き起こす可能性があります。

あかねちゃん

うちの子はおとなしいから大丈夫

と思っていても、万が一の事故が起こらないとは限りません。

また、捕獲用の罠も注意が必要です。

設置場所や罠の種類によっては、犬が誤ってかかってしまい、怪我をするリスクが伴います。

さらに、アライグマは見た目に反して気性が荒い一面を持っており、庭などで犬と鉢合わせした場合、喧嘩になって犬が噛まれたり引っ掻かれたりする危険性があります。

特に心配なのは、アライグマが媒介する可能性のある病気です。

レプトスピラ症やアライグマ回虫症といった感染症は、犬だけでなく人間にも感染するリスクがあります(なお、狂犬病については、現在の日本では発生していませんが、海外では依然として報告があります)。

こうした病原体を保有している可能性を考えると、アライグマとの接触は極力避けるべきでしょう。

人によっては、アライグマ対策として超音波装置の利用を考えるかもしれません。

しかし、製品によっては犬が嫌がる周波数の音を出すものもあり、かえって愛犬のストレスになってしまう可能性も否定できません。

これらの理由から、犬がいる環境でのアライグマ駆除は、常に犬の安全を第一に考え、細心の注意を払って慎重に進める必要があるのです。

犬の安全を考えた3つの対策で問題を解決できる理由

犬の安全を最優先に考えた「安全な罠の設置」「犬に無害な忌避剤の利用」「自治体や専門家の活用」という3段階の対策が有効なのは、アライグマによる被害を防ぎつつ、駆除に伴う愛犬へのリスクを効果的に減らすことができるからです。

この段階的なアプローチによって、状況に応じた最適な対策を、無駄なリスクやコストを避けながら実行できます。

具体的には、それぞれの対策が以下のような理由で犬の安全確保と問題解決に繋がります。

安全な罠の設置:

犬が絶対に近づけない場所(例えば、施錠できる小屋の中や、犬が物理的に入れない縁の下の奥など)を選んで設置したり、犬が誤って作動させにくい構造の箱罠(捕獲カゴ)を選んだりすることで、犬へのリスクを最小限に抑えながらアライグマの捕獲を目指せます。

物理的に捕獲するため、薬剤による二次被害の心配もありません。

自治体によっては、安全な捕獲器の貸し出しを行っている場合もありますので、確認してみると良いでしょう。

犬に無害な忌避剤の利用:

ハッカ油や木酢液、ニンニク、唐辛子といった天然成分由来の忌避剤は、アライグマが嫌う臭いを発しますが、犬が万が一舐めてしまっても化学薬品に比べて安全性が高いものが多くあります。

はちみちゃん

強い薬剤は使いたくない…

という自然派志向の飼い主さんにも安心していただける方法かもしれません。

ただし、これらの天然忌避剤は効果の持続期間が短かったり、効果範囲が限定的だったりする場合もあるため、他の対策と組み合わせる補助的な手段として考えるのが現実的です。

自治体や専門家の活用:

自力での駆除が難しい場合や、より確実かつ安全に対策したい場合には、自治体が提供する支援サービス(例:罠の貸し出し、専門業者の紹介など)や、専門的な知識を持つ駆除業者への相談が有効な選択肢となります。

特に、専門業者は犬がいる状況をしっかりとヒアリングした上で、最も安全で効果的な駆除プランを提案・実行してくれるでしょう。

自治体から紹介される業者は、法律(特定外来生物法など)を遵守していることが確認されている場合が多く、安心して任せやすいというメリットもあります。

これらの犬の安全に配慮した対策を、ご自宅の状況やアライグマの被害状況に合わせて組み合わせ、段階的に実行していくことで、厄介なアライグマ問題を根本的に解決へと導くことが可能になります。

【対策1】犬に安全なアライグマ捕獲罠の設置方法と注意点

犬がいるご家庭でアライグマ対策として捕獲罠を使う場合、最も大切なのは愛犬の安全を確保することです。

安全な設置場所を選び、適切な種類の罠を使用し、そして何よりお住まいの自治体と連携して正しい手順を踏むことが、トラブルなくアライグマ対策を進めるための鍵となります。

アライグマは「特定外来生物」に指定されており、法律で許可なく捕まえたり運んだりすることが禁止されています。

勝手に捕獲を進めてしまうと、法律違反になってしまう可能性もあるのです。

はちみちゃん

法律とか手続きとか、なんだか難しそう…

と感じるかもしれませんが、愛犬とご家族の安全、そして適切なアライグマ対策のためには欠かせないステップです。

ここでは、自治体への相談から罠の設置、そして万が一の事故を防ぐための工夫まで、犬がいるご家庭で安全にアライグマ捕獲罠を使うための具体的な方法と注意点を解説します。

犬が立ち入らない場所選びと罠の設置ポイント

アライグマ捕獲罠を設置する上で、絶対に守らなければならない鉄則は、愛犬が物理的に絶対にアクセスできない安全な場所を選ぶことです。

これが、罠による事故を防ぐための最も重要なポイントとなります。

犬は好奇心が旺盛で、地面の匂いを嗅ぎながら歩き回るのが大好きです。

庭などに不用意に罠を置くと、罠や餌の匂いに気づいて近づき、誤って罠にかかってしまう危険性があります。

そのため、罠の設置場所は以下のような、犬の立ち入りが確実に防げる場所を慎重に選びましょう。

  • 鍵のかかる物置や小屋の中
    犬が勝手に入れないよう、必ず施錠管理をしてください。
  • 犬が物理的に入れない縁の下の奥
    入り口が狭い、柵があるなど、犬が入り込めない構造であることが条件です。
  • 屋根裏や天井裏
    アライグマの侵入経路となっている場合、効果的な設置場所ですが、犬が決して行けない場所であることを確認してください。

罠を設置する際には、以下の点にも注意しましょう。

  • 安定した平らな場所に置く
    罠が傾いたり、不安定になったりしないように、しっかりとした地面を選びます。
  • 雨風を避けられる場所を選ぶ
    罠が錆びたり劣化したりするのを防ぎ、正常な作動を保つためです。
  • 罠の周りを整理整頓する
    アライグマが警戒心を持ちにくく、また罠の作動の妨げにならないよう、周囲の物を片付けておきましょう。
あかねちゃん

本当にこの場所で大丈夫かな?

と少しでも迷う場合は、より安全な場所を選ぶか、次のステップで紹介する専門家への相談も検討してください。

愛犬の安全は何よりも優先されるべきです。

アライグマ専用の箱罠を使った具体的な捕獲手順

犬がいる環境でアライグマを捕獲する場合、動物への負担が少なく、安全に捕獲できる「箱罠(はこわな)」、いわゆる捕獲カゴを使用するのが一般的です。

箱罠は、アライグマが中に入ると扉が閉まる仕組みで、万が一、犬や他の動物が誤ってかかってしまった場合でも、比較的安全に逃がすことができます。

ただし、前述の通り、アライグマは特定外来生物であり、捕獲には法律に基づく許可が必要です。

必ず、罠を設置する前に、お住まいの自治体(市役所や町役場の環境課、農林課など)に相談してください。

自治体では、アライグマ捕獲に関するルール説明、必要な手続きの案内、場合によっては安全な箱罠の無料貸し出しなどを行っています。

狩猟免許(わな猟)をお持ちでない方が捕獲を行う場合の手続きについても、自治体の指示に従う必要があります。

具体的な捕獲手順の目安は以下の通りです。

  • 自治体への相談と許可申請
    まずはお住まいの自治体の担当窓口に連絡し、アライグマ捕獲の意向を伝え、必要な手続きを確認・実施します。
  • 安全な箱罠の準備
    自治体から借りるか、推奨される仕様(犬が誤作動させにくい、ある程度の大きさ・重さがあるもの)の箱罠を準備します。
  • 餌の選定と設置
    アライグマが好み、かつ犬があまり興味を示さない餌を選びます。果物(バナナ、ブドウなど)や甘いお菓子(キャラメルなど)がよく使われますが、ドッグフードは絶対に避けましょう。餌は罠の奥、踏み板の先に置くのがポイントです。事前に餌だけ置いてみて、アライグマが来るか確認するのも有効な方法です。
  • 罠の設置
    前項で選んだ「犬が立ち入らない安全な場所」に、罠が安定するように設置します。
  • 毎日の見回り
    罠を設置したら、必ず毎日(できれば朝夕など複数回)見回りをしてください。これは多くの自治体で義務付けられています。アライグマがかかっていた場合、長時間放置すると衰弱したり危険な状態になったりするため、早期発見が重要です。もちろん、犬が罠に近づいていないかも毎回確認しましょう。
  • 捕獲後の適切な対応
    アライグマが捕獲できたら、絶対に素手で触らず、速やかに自治体に連絡し、その指示に従って処理します。個人で運んだり、別の場所に放したりすることは法律で固く禁じられています。
はちみちゃん

手続きが面倒だね…

と感じるかもしれませんが、法律を守り、安全に駆除を進めるためには不可欠なステップです。

犬が罠に近づかないようにするための工夫とコツ

罠を犬が絶対に立ち入れない場所に設置することが最も重要ですが、さらに安全性を高めるために、犬が罠に興味を持ったり近づいたりしないように、いくつかの工夫を加えておくと安心です。

特に、好奇心旺盛なワンちゃんや、食いしん坊なワンちゃんがいるご家庭では、「もしも」の事態を防ぐための対策が役立ちます。

以下のような工夫を検討してみてください。

  • 物理的な二重ガードで安心感をプラス
    罠を設置した場所の入り口(物置のドア、縁の下の隙間など)に、さらに犬用のフェンスやボードなどを設置し、物理的な障壁を強化します。ただし、アライグマの通り道を完全に塞いでしまわないように注意が必要です。
  • 罠設置期間中の行動管理
    罠を設置している間は、犬を庭で自由に遊ばせる時間を制限したり、室内で過ごす時間を増やしたり、庭に出す際は必ずリードを着用させたりするなど、犬の行動範囲を一時的に管理することも有効な手段です。
  • 日頃のしつけを活かす
    「マテ」「オイデ」「ダメ」といった基本的なしつけが身についていると、万が一犬が罠に興味を示した場合でも、飼い主さんの指示で引き離すことができます。
  • 餌の匂いをコントロール
    罠に使う餌は、犬が強く反応するドッグフードなどは避け、比較的犬の興味を引きにくいものを選びましょう。また、罠の設置場所の近くで犬におやつを与えたり、フードを保管したりしないように配慮することも大切です。
  • マーキングの匂いを消す
    もし犬が罠の近くでおしっこをしてしまった場合、その匂いがアライグマを警戒させてしまうことがあります。ペット用の消臭剤などで匂いを消しておくと、捕獲の妨げになりにくいでしょう。
あかねちゃん

うちの子はやんちゃだから、本当に心配…

という飼い主さんの不安な気持ち、よく理解できます。

設置場所の選定という基本ルールを徹底した上で、これらの工夫を状況に応じて取り入れることで、愛犬の安全をより確実に守りながら、アライグマ対策を進めることができるはずです。

【対策2】犬にも安心な忌避剤の選び方と使い方

アライグマ対策として、犬がいるご家庭では「忌避剤」の活用も有効な選択肢となります。

罠の設置が難しい場所があったり、より手軽に対策を始めたいと考えたりする方にとって、犬への安全性を確保しながらアライグマを遠ざけることができる忌避剤は心強い味方になるでしょう。

ここでは、愛犬に優しい忌避剤の選び方から、効果的な使い方、そして継続する上でのポイントまで、具体的に解説していきます。

ハッカ油や木酢液など犬が舐めても安全な忌避剤の選び方

忌避剤を選ぶ上で最も重要なのは、愛犬への安全性です。

市販されている忌避剤の中には、化学合成成分が含まれ、犬が誤って舐めたり吸い込んだりした場合に健康を害する恐れがあるものも存在します。

はちみちゃん

万が一、愛犬が口にしてしまったら…

と考えると、成分選びは慎重に行いたいですよね。

そこでおすすめなのが、天然成分由来、あるいはペットへの安全性が確認されている忌避剤です。

具体的には、以下のようなものが挙げられます。

  • 食用酢(薄めたもの)
    家庭にあるお酢を水で薄めたものも、アライグマが嫌がる匂いとして利用できます。食品由来なので比較的安心ですが、濃度には注意が必要です。
  • 唐辛子成分(カプサイシン)ベースの製品
    唐辛子の辛み成分を利用した忌避剤も市販されています。強い刺激があるため、犬が直接触れたり舐めたりしないよう注意が必要です。
  • 市販のペット対応忌避剤
    「ペットに安全」「犬・猫に配慮」といった表示がある製品を選びましょう。使用前には必ず成分表示や注意書きを確認してください。

注意が必要な成分:

  • ハッカ油(ペパーミントオイルなど)
    スーッとした香りはアライグマ避けに使われることがありますが、犬にとっては体調に影響を与える可能性があるという指摘もあります[1]。使用は慎重に検討しましょう。
  • 木酢液
    独特の燻製臭でアライグマを遠ざける効果が期待されますが、酸性度が強いものは犬の皮膚に刺激を与える可能性があります。使用する場合は薄めるなど配慮が必要です。

大切な愛犬を守るため、成分をよく確認し、安全性の高い忌避剤を選びましょう。

忌避剤の効果的な散布方法と注意するポイント

犬に安全な忌避剤を選んだら、次は効果的な使い方をマスターしましょう。

ポイントは、「どこに」「どれくらいの頻度で」「どのように」散布するかです。

アライグマは嗅覚が非常に優れているため、匂いを効果的に使うことが重要になります。

効果を高めるための散布方法と注意点は以下の通りです。

  • 散布場所
    アライグマの侵入経路となりやすい場所(壁際、塀の下、雨どいの近くなど)、被害が出ている場所(ゴミ置き場、庭の隅、畑など)、フンや足跡が見られる場所に重点的に散布します。広範囲に撒くよりも、ポイントを絞る方が効果的でしょう。
  • 散布頻度
    忌避剤の効果は永続的ではありません。特に雨が降ると流れてしまうため、雨上がりには再度散布する必要があります。効果を持続させるためには、製品の指示に従い、定期的に(例えば週に1~2回など)散布を繰り返すことが大切です。
  • 散布方法
    スプレータイプのものは直接吹き付け、固形や顆粒タイプは設置場所に置きます。液体タイプを希釈して使う場合は、必ず指定された濃度を守ってください。濃度が薄すぎると効果がなく、濃すぎると犬に刺激を与える可能性も考えられます。
  • 犬への配慮
    散布直後は匂いが強い場合があるため、犬がその場所に近づかないように一時的に見守るか、散布場所を工夫しましょう。特に刺激の強い成分を含む場合は、犬が直接吸い込んだり舐めたりしないよう注意が必要です。散布する時間帯を犬が庭に出ない時間にするなどの配慮も有効かもしれません。
あかねちゃん

どこに撒けば効果があるのかな?

はちみちゃん

雨が降ったらどうしよう?

といった疑問を持つ方もいるかもしれませんが、これらのポイントを押さえることで、忌避剤の効果を最大限に引き出すことが期待できます。

正しい散布方法と注意点を守り、効果的にアライグマを遠ざけましょう。

忌避剤を継続的に使うための手間とコストのリアル

忌避剤は、アライグマ対策の中でも比較的導入しやすい方法ですが、効果を持続させるためには継続的な使用が不可欠です。

その際に気になるのが、「手間」と「コスト」ではないでしょうか。

忌避剤は一度撒けば終わりではなく、定期的な散布が必要になるため、その点を理解しておくことが大切です。

手間とコストの実際について見てみましょう。

  • 手間:定期的な散布
    最も手間がかかるのが、定期的な散布作業です。製品にもよりますが、週に数回~月に数回の散布が必要になる場合が多く、特に雨の後などは効果が薄れるため、こまめな対応が求められます。「毎回撒くのはちょっと大変かも…」と感じる方もいるかもしれません。
  • 手間:効果の確認
    散布後、アライグマの痕跡(足跡やフンなど)が減っているか、時々チェックすることも大切です。効果が見られない場合は、散布場所や頻度、忌避剤の種類を見直す必要があるかもしれません。
  • コスト:購入費用
    市販の忌避剤は、数百円から数千円程度で購入できます。罠の購入や専門業者への依頼に比べると、初期費用は抑えやすいでしょう。
  • コスト:継続費用
    定期的に使用するため、継続的に購入費用がかかります。使用頻度や散布範囲によって、年間のコストは変動します。
  • コスト:自作の場合
    食用酢などを利用すれば材料費は抑えられますが、効果の持続性や手間を考慮する必要があります。

忌避剤は、手軽に始められる反面、効果を持続させるためには地道な努力が必要となる対策です。

ご自身のライフスタイルやかけられる時間、予算などを考慮し、

あかねちゃん

これなら続けられそう

と思える方法を選ぶことが重要になります。

継続的な手間とコストを理解した上で、忌避剤をうまく活用していきましょう。

【対策3】自治体や専門業者のサポート活用法

自力でのアライグマ駆除が難しいと感じたり、より確実で安全な対策を求めたりする場合、自治体の支援サービスや専門業者の利用が有効な選択肢となります。

アライグマは「特定外来生物」という法律で定められた動物であり、むやみに捕まえたり傷つけたりすることはできません。

また、アライグマは様々な病気を持っている可能性もあるため、安全に駆除を進めるには専門的な知識が必要です。

特に愛犬がいるご家庭では、その安全を最優先に考える必要があり、自治体や専門業者のサポートは心強い味方となるでしょう。

具体的にどのようなサポートが受けられるのか、自治体の支援サービスと専門業者の選び方、そしてどちらを選ぶべきかについて、以下で詳しく解説していきます。

自治体が提供するアライグマ駆除支援サービスの利用方法

多くの自治体では、アライグマ被害に悩む住民のために、相談窓口の設置や具体的な駆除支援サービスを提供しています。

アライグマ問題は、個人の家だけでなく地域全体に関わる問題です。

そのため、多くの自治体が住民の安全と被害拡大を防ぐために、駆除に関するサポート体制を整えています。

はちみちゃん

費用をあまりかけずに何とかしたい…

と考えている方にとって、自治体のサポートはまず検討したい選択肢です。

具体的な支援内容や利用方法は自治体によって異なりますが、一般的には以下のようなものが挙げられます。

  • 相談窓口
    まずは、お住まいの市区町村の役所(環境課、農政課、保健所などが担当窓口になることが多いです)に電話や窓口で相談してみましょう。「庭にアライグマが出て困っている」「犬がいるので安全な方法を知りたい」と具体的に伝えることが大切です。
  • 捕獲器(箱罠)の貸し出し
    多くの自治体で、アライグマ捕獲用の箱罠を無料で貸し出しています。ただし、罠を設置する場所や、捕獲後の対応(自治体によっては引き取り不可の場合も)にはルールがあります。「罠を借りても、捕まえた後が心配…」という方は、借りる際に必ず詳細を確認してください。場合によっては、捕獲許可の申請が必要になることもあります。
  • 専門業者の紹介
    自治体が、地域で活動している信頼できる駆除業者を紹介してくれることがあります。自分で業者を探す手間が省け、比較的安心して相談できるでしょう。
  • 駆除費用の補助
    自治体によっては、専門業者に駆除を依頼した場合の費用の一部を補助する制度があるかもしれません。これも相談窓口で確認してみる価値があります。
あかねちゃん

役所に相談するのはちょっとハードルが高いかも…

と感じるかもしれませんが、アライグマ被害は放置すると深刻化する可能性もあります。

まずは情報収集のつもりで、気軽に相談してみることをお勧めします。

自治体の支援サービスを上手に活用し、費用を抑えつつ安全なアライグマ対策を進めましょう。

犬の安全に配慮した専門業者選びのポイントと費用相場

より確実でスピーディーな解決を求める場合や、侵入経路の封鎖といった再発防止策まで含めて依頼したい場合は、専門の駆除業者への依頼が有効です。

専門業者であれば、アライグマの生態や関連する法律を理解しており、効果的かつ安全な駆除作業が期待できます。

しかし、業者によって技術や対応、料金は様々です。

特に大切な愛犬がいるご家庭では、

はちみちゃん

本当に犬に安全な方法でやってくれるの?

という点が最も気になるところでしょう。

犬の安全に配慮した信頼できる専門業者を選ぶためには、以下のポイントを確認しましょう。

  • 犬への安全対策の説明
    問い合わせや見積もりの際に、「犬を飼っているのですが、作業中や作業後、犬の安全のためにどんな配慮をしてくれますか?」と具体的に質問しましょう。罠の設置場所(犬が絶対に入れない場所か)、薬剤の使用有無(基本的には薬剤を使わない業者が望ましい)、作業中の犬の隔離方法など、納得できる説明があるかを確認することが重要です。
  • 実績と経験
    その業者のウェブサイトなどで、アライグマ駆除、特に一般家庭での駆除実績が豊富かを確認しましょう。過去の事例や利用者の声なども参考になります。
  • 資格や登録
    必須ではありませんが、害獣駆除に関する資格を持っているか、自治体などに登録されている業者かどうかも、信頼性を判断する材料になります。
  • 見積もりと料金体系の明確さ
    必ず契約前に現地調査をしてもらい、作業内容と費用の詳細な見積もりを書面でもらいましょう。追加料金が発生する可能性についても確認が必要です。「後で高額請求されたら困る…」という事態を避けるため、料金体系が明確な業者を選びましょう。駆除だけでなく、清掃・消毒や侵入口の封鎖工事が含まれるかも確認ポイントです。
  • 費用相場
    駆除費用は、被害状況や作業内容によって大きく変わります。アライグマの捕獲・駆除だけであれば数万円程度から、清掃や再発防止工事まで含めると十数万円以上になることもあります。あくまで目安なので、必ず複数の業者から見積もりを取り、内容と費用を比較検討しましょう。
  • 保証の有無
    作業後に万が一アライグマが再侵入した場合の保証が付いているかも確認しておくと安心です。

大切な愛犬がいるからこそ、業者選びは慎重に行いたいもの。

疑問点は遠慮なく質問し、丁寧に対応してくれる、信頼できる業者を選びましょう。

犬の安全を最優先に考え、実績、料金、対応、保証などをしっかり比較検討して、信頼できる専門業者を選ぶことが重要です。

自治体のサポートと専門業者、どちらがおすすめ?

アライグマ対策を進める上で、「自治体のサポート」と「専門業者への依頼」、どちらを選ぶべきか迷う方もいるでしょう。

一概にどちらが良いとは言えませんが、状況に応じて使い分けるのが賢明です。

費用を抑えたい、まずは自分で試したい場合は「自治体のサポート」、確実性やスピード、再発防止まで求めるなら「専門業者への依頼」が向いています。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の状況に合わせて判断しましょう。

それぞれの特徴を比較してみます。

  • 自治体のサポート
    メリット: 費用を大幅に抑えられる可能性(罠の無料貸し出しなど)、公的機関への相談という安心感。
    デメリット: 自分で罠の設置・管理・捕獲後の対応などを行う手間がかかる、駆除の確実性やスピードは業者に劣る場合がある、対応が混み合っている可能性。
  • 専門業者
    メリット: 専門知識と技術で確実・スピーディーな駆除が期待できる、侵入経路の特定・封鎖など再発防止策まで任せられる、犬への安全配慮も専門的な視点で対応してもらえる。
    デメリット: 費用が高額になる傾向、業者選びを慎重に行う必要がある。

どちらを選ぶかの判断基準としては、以下のような状況が考えられます。

  • 費用を最優先したい
    まずは自治体に相談し、罠の貸し出しなどを利用してみる。
  • 被害が深刻、早く解決したい
    専門業者への依頼を検討する。
  • 自分で作業する時間がない、手間をかけたくない
    専門業者への依頼が適している。
  • 屋根裏に侵入されているなど、再発防止工事が必要
    専門業者への依頼が望ましい。
  • 犬への安全が何より心配
    自治体、専門業者どちらの場合も、安全対策について納得いくまで確認する。特に専門業者を選ぶ際は、この点を重視して比較検討する。
あかねちゃん

すぐにどちらか決められない…

という場合は、まずお住まいの自治体に相談して利用できるサポートを確認し、同時に複数の専門業者から見積もりを取って、具体的な作業内容や費用、安全対策について比較検討するのがおすすめです。

ご自身の状況や優先順位を整理し、自治体のサポートと専門業者をうまく使い分け、愛犬にとって最も安全で効果的なアライグマ対策を進めましょう。

犬がいる家庭で絶対NG!危険なアライグマ駆除方法

アライグマ駆除を考える際、愛犬がいるご家庭では、その安全を何よりも優先する必要があります。

安易な判断で危険な方法を選んでしまうと、アライグマだけでなく、大切な家族である犬まで深刻な事態に巻き込みかねません。

特に、市販の薬剤や毒餌の使用、そして「犬がいればアライグマは近寄らない」という誤解は絶対に避けなければなりません。

ここでは、犬がいる家庭で絶対にやってはいけないアライグマ駆除方法とその科学的な根拠について、詳しく解説します。

薬剤や毒餌は絶対NG!犬への深刻なリスクと法的問題

アライグマ駆除を目的とした薬剤や毒餌の使用は、犬がいる環境では絶対に避けてください。

これらの製品に含まれる成分は、犬にとっても非常に危険です。

誤って口にしてしまうと、命に関わる深刻な中毒症状を引き起こす可能性があります。

特に甘い匂いや味付けがされた毒餌は、犬の好奇心を刺激しやすく、

はちみちゃん

少しなら大丈夫だよね…

という油断が取り返しのつかない事態を招くことも。

実際に、アライグマ駆除に使われる可能性のある薬剤の中には、以下のような危険なものが存在します。

  • 神経系に作用する薬剤
    摂取すると痙攣(けいれん)やふらつきなどを引き起こし、短時間で命を落とす危険性が指摘されています。
  • 血液を固まりにくくする薬剤
    体内で出血が止まらなくなり、歯茎からの出血や血尿などの症状が現れることがあります。
  • その他の有害な薬剤
    よだれが止まらなくなったり、瞳孔が異常に小さくなったりするなど、様々な中毒症状を引き起こす可能性があります。

万が一、愛犬がこれらの薬剤や毒餌を誤飲してしまった疑いがある場合は、迷わず動物病院へ緊急搬送してください。

その際、原因となった可能性のある製品のパッケージなどを持参すると、迅速な診断と治療に役立ちます。

また、鳥獣保護管理法などの法律により、許可なく毒餌を使用することは禁止されています。

ペットへの安全性が明記されていない忌避剤の使用も、動物愛護に関する法規に抵触する可能性があるため注意が必要です。

愛犬の命と健康を守るため、そして法的な問題を避けるためにも、薬剤や毒餌による駆除は絶対に選択しないでください。

「犬がいれば安心」は間違い!科学的に見た危険性

あかねちゃん

庭に犬がいれば、アライグマは怖がって近寄らないのでは?

と考えるのは自然なことかもしれません。

しかし、残念ながらこれは科学的根拠に基づかない危険な思い込みです。

犬の存在がアライグマを確実に遠ざける保証はなく、むしろ犬自身がアライグマから攻撃を受けたり、病気をうつされたりするリスクに晒されることになります。

アライグマは見た目によらず気性が荒く、特に追い詰められたり、子育て中だったりすると、自分より大きな犬にも攻撃を仕掛けることがあります。

実際に、犬がアライグマに襲われる事例も報告されています。

さらに深刻なのは、感染症のリスクです。

アライグマは、犬や人間にも感染する可能性のある危険な病原体を持っていることがあります。

  • アライグマ回虫症
    幼虫が脳などに侵入し、重篤な神経症状を引き起こす可能性のある恐ろしい病気です。
  • レプトスピラ症
    腎不全などを引き起こす細菌感染症で、特にワクチン未接種の犬は注意が必要です。
  • 狂犬病
    日本国内での発生は長年ありませんが、アライグマは狂犬病ウイルスを媒介する可能性のある動物として知られています。
あかねちゃん

まさかうちの子が…

と思うかもしれませんが、アライグマとの接触はこうした深刻なリスクと隣り合わせなのです。

愛犬の安全を守るためには、

はちみちゃん

犬がいるから大丈夫だよね

と油断せず、アライグマが犬に危害を加える可能性を正しく認識し、適切な対策を講じることが不可欠です。

駆除作業を行う際は、犬を安全な場所に隔離するなど、細心の注意を払いましょう。

犬とアライグマが接触した場合の緊急対処法

万が一、大切な愛犬がアライグマと接触してしまった場合、飼い主さんの冷静な初期対応と、速やかな動物病院での受診が何よりも重要になります。

アライグマは見た目とは裏腹に、犬や人間にも感染する可能性のある危険な病原体を持っていることがあります。

例えば、傷口から細菌が入る破傷風や、腎臓などに影響を及ぼすレプトスピラ症などが考えられます。

また、噛まれたり引っ掻かれたりした傷からの二次感染のリスクも無視できません。

迅速かつ適切な対応が、愛犬の命と健康を守るための鍵となるのです。

ここでは、犬がアライグマに噛まれたり接触したりした場合に取るべき具体的な応急処置と、動物病院での検査や費用の目安について解説します。

犬がアライグマに噛まれた・接触した際の応急処置

愛犬がアライグマに噛まれたり、接触したりした際は、まず飼い主さん自身の安全を確保し、落ち着いて犬の状態を確認することが最優先です。

突然の出来事に驚き、パニックになってしまう気持ちも分かりますが、冷静さを失うと適切な処置ができず、かえって犬の状態を悪化させてしまう可能性があります。

また、アライグマが持つかもしれない病原体による感染リスクを最小限に抑えるためにも、迅速な初期対応が重要となります。

具体的な応急処置の手順は以下の通りです。

  • 安全の確保
    まずはご自身の安全を第一に考えてください。もしアライグマがまだ近くにいる場合は、決して近づかず、安全な場所に移動しましょう。
  • 犬の確保と状態確認
    犬を落ち着かせ、リードをつけるなどして確保します。噛まれた箇所、出血の有無、ぐったりしていないかなど、全身の状態を冷静に観察してください。「うちの子、大丈夫かしら…」と不安でいっぱいになるかもしれませんが、まずは落ち着いて状況を把握することが大切です。
  • 傷口の洗浄
    可能であれば、清潔な水(水道水で構いません)で傷口の汚れや異物を優しく洗い流します。このとき、傷口をゴシゴシ擦らないように注意してください。
  • 消毒(無理のない範囲で)
    もし動物病院で処方された消毒液や、刺激の少ないペット用の消毒液があれば使用します。人間用の消毒液は刺激が強すぎる場合があるので、使用は避けた方が良いでしょう。消毒液がない場合は、無理に使用せず洗浄のみで大丈夫です。
  • 止血
    出血が見られる場合は、清潔なガーゼやタオルを傷口に直接当て、しっかりと圧迫して止血を試みてください。
  • 動物病院へ連絡
    上記の応急処置を行いながら、速やかにかかりつけの動物病院へ連絡しましょう。状況をできるだけ正確に伝え、獣医師の指示を仰ぎ、すぐに連れて行けるように準備を進めてください。

愛犬が傷ついた姿を見るのは本当につらいことです。

しかし、そんな時こそ深呼吸をして、飼い主さんが落ち着いて行動することが、愛犬を救うための最も重要なステップとなるでしょう。

動物病院で必要な検査と費用の目安

動物病院では、傷の処置はもちろんのこと、アライグマから感染する可能性のある病気のリスクを評価するための検査が行われます。

アライグマとの接触によって感染が懸念される主な病気には、細菌感染による破傷風(傷口から菌が入り、神経麻痺などを起こす病気)、レプトスピラ症(腎臓や肝臓に障害を起こす細菌感染症)、そしてアライグマ特有の寄生虫によるアライグマ回虫症(幼虫が脳などに移行し重篤な症状を引き起こす可能性)などがあります。

これらの感染症は、見た目だけでは判断が難しく、早期発見と早期治療が非常に重要です。

動物病院で行われる可能性のある主な検査や処置は以下の通りです。

  • 身体検査
    獣医師が全身状態をくまなくチェックし、傷の深さや範囲、感染の兆候などを詳しく診察します。
  • 傷の処置
    傷口の丁寧な洗浄、消毒、必要に応じて傷周辺の毛を刈ったり、傷口を縫い合わせたりします。感染を防ぐために抗生物質が投与されることも一般的です。
  • 血液検査
    全身状態の把握や、体内で炎症が起きていないか、感染症の兆候がないかなどを確認するために行われることがあります。
  • レントゲン検査
    噛み傷が深い場合や骨への影響が疑われる場合に、骨折や体内に異物がないかを確認するために行われることがあります。
  • 感染症検査
    レプトスピラ症など、疑われる感染症の種類に応じて、血液検査や尿検査など、特定の検査が行われる場合があります。

これらの診察や検査、処置にかかる費用は、受診する動物病院や愛犬の状態、治療内容によって大きく異なりますが、一般的な目安としては以下のようなものが考えられます。

  • 初診料・再診料
    1,000円~3,000円程度
  • 検査費用(血液検査、レントゲンなど)
    5,000円~20,000円程度(検査項目数や種類によって変動します)
  • 処置費用(洗浄、縫合、薬剤投与など)
    5,000円~数万円程度(傷の状態や処置の複雑さによって変動します)

これはあくまで目安であり、場合によってはこれ以上の費用がかかることもあります。

あかねちゃん

予想外の出費になるかもしれない…

と心配になる方もいるかもしれません。

万が一の事態に備え、加入しているペット保険があれば、補償内容を確認しておくと少し安心できるでしょう。

突然の怪我や病気による出費は、家計にとって決して小さくない負担です。

しかし、愛犬の健康と安全は何物にも代えがたい大切なもの。

アライグマとの接触後は、必要な検査と治療をしっかりと受け、感染症のリスクを最小限に抑えることが重要です。

【FAQ】犬がいる家庭のアライグマ駆除に関するよくある質問

あかねちゃん

どんな罠が安全なの?

はちみちゃん

費用は抑えられない?

あかねちゃん

自治体のサポートは受けられる?

など、様々な疑問や不安が浮かんでくることでしょう。

大切な家族である犬の安全を第一に考えながら、効果的にアライグマ問題を解決するためには、正しい情報を知っておくことが不可欠です。

疑問点を解消し、安心して対策に取り組めるよう、ここでは特に多く寄せられる質問にお答えします。

犬がいる家庭のアライグマ駆除に関する具体的な疑問について、以下で詳しく解説していきます。

犬がいても安全に駆除できる罠の具体例は?

犬がいる環境でアライグマを安全に捕獲するには、犬が誤って入ってしまうリスクが低い「箱罠(はこわな)」を選び、設置場所に最大限の注意を払うことが基本となります。

箱罠は、アライグマを生きたまま捕獲するカゴ状の罠で、毒餌のように犬が誤って口にする危険がありません。

しかし、単に箱罠を置けば安全というわけではなく、犬が罠に近づいたり、入ってしまったりしないための工夫が不可欠です。

安全性を高めるための罠の選び方と設置のポイントは以下の通りです。

罠の種類:

  • アライグマ専用設計の箱罠
    入り口の大きさなどがアライグマの体格に合わせて作られており、ある程度の大きさの犬は物理的に入りにくい構造になっています。
  • 踏み板式の箱罠
    アライグマが奥にある餌を取ろうとして踏み板を踏むと作動するタイプは、犬が手前で興味を示しただけでは作動しにくいと考えられます。

設置場所の重要性:

  • 犬が絶対にアクセスできない場所
    屋根裏や床下、普段犬を入れない施錠された物置などが最も安全です。
  • 庭など犬がアクセス可能な場所
    やむを得ず庭などに設置する場合は、罠の周囲を一時的に頑丈な柵で囲い、犬が決して近づけないようにする対策が必須です。「うちの子はおとなしいから大丈夫」といった油断は禁物です。

なお、アライグマは「鳥獣保護管理法」で保護されている側面と、「特定外来生物法」で規制されている側面を持つ動物です。

捕獲にはお住まいの自治体の許可が必要な場合が多く、捕獲後の対応についてもルールが定められています。

罠を設置する前に、必ず自治体の担当部署(環境課など)に確認してください。

犬の安全確保のためには、罠のタイプ選び以上に、設置場所の選定と管理を徹底することが最も重要です。

駆除費用を抑えたい場合のおすすめの方法は?

アライグマ駆除にかかる費用をできるだけ抑えたい場合、まずは自治体の支援制度を最大限に活用し、次に自力でできる安全な対策を試み、それでも解決しない場合の最終手段として専門業者の利用を検討する、という段階的なアプローチがおすすめです。

専門業者に依頼すれば効果的な駆除が期待できますが、費用が高額になることも少なくありません。

はちみちゃん

なんとか費用を抑えたい…

と考えるのは自然なことです。

費用を抑えるための具体的な方法をいくつかご紹介します。

  • 自治体の支援制度を活用する
    多くの自治体では、アライグマ捕獲用の箱罠を無料で貸し出しています。捕獲後の引き取りや処分まで行ってくれる場合もありますので、まずはお住まいの自治体のウェブサイトを確認したり、担当部署(環境課、農政課など)に問い合わせてみましょう。これが最も費用を抑えられる方法の一つです。
  • 犬に安全な忌避剤を試す
    ハッカ油や木酢液(もくさくえき)など、犬が万が一舐めてしまっても比較的安全とされる天然成分由来の忌避剤を使用する方法です。アライグマが嫌がる臭いで寄せ付けない効果を狙いますが、効果は一時的であったり、効果の程度に個体差があったりするため、継続的な使用と根気が必要です。
  • 侵入経路を物理的に塞ぐ
    アライグマが家屋内に侵入している場合は、侵入口となっている隙間や穴(通気口、壁の穴、屋根の隙間など)を特定し、金網やパンチングメタルなどの頑丈な素材で塞ぐことが根本的な解決策につながります。ご自身で作業できれば、材料費のみで対策が可能です。
  • 専門業者への依頼は比較検討を
    自治体の支援や自力での対策で効果が見られない場合は、専門業者への依頼を検討します。その際は、必ず複数の業者から見積もりを取り、サービス内容、費用、保証の有無などをしっかりと比較検討してください。焦って1社に決めず、納得できる業者を選びましょう。

費用を抑えるためには、まず公的な支援がないかを確認し、次に低コストで試せる忌避策や侵入防止策を実施してみるのが良いでしょう。

犬がいると自治体の駆除支援は受けにくい?

犬を飼っているご家庭であっても、多くの場合、自治体が提供しているアライグマ駆除の支援(例:箱罠の無料貸し出し)を利用することは可能です。

自治体による駆除支援の主な目的は、特定外来生物であるアライグマによる農作物被害や生活環境への影響を防ぐことです。

そのため、単に「犬を飼っているから」

という理由だけで、支援の対象から外されることは通常ありません。

ただし、支援を利用する際には、犬の安全確保に関して通常よりも注意深い対応が求められることを理解しておく必要があります。

  • 安全確保の徹底が前提
    罠を設置する際は、愛犬が絶対に罠に近づかない、誤って罠にかからないための対策を講じることが絶対条件となります。支援を申し込む際には、必ず「犬を飼っている」ことを伝え、設置場所や管理方法について自治体の担当者と十分に相談してください。「犬が自由に出入りする庭への設置は認められない」「屋内や犬が物理的にアクセスできない場所に限定する」といった条件が付く可能性があります。
  • 自治体ごとのルール確認
    支援の内容や利用条件、手続き方法は自治体によって異なります。罠の貸し出し期間、捕獲後の連絡・処分方法など、細かいルールが定められていることが一般的です。「犬がいると手続きが複雑になるのでは?」と心配されるかもしれませんが、まずは臆せず、お住まいの自治体のウェブサイトを確認するか、担当窓口(環境課、農政課など)に電話などで直接問い合わせて、具体的な利用方法や注意点を確認することをおすすめします。
  • 適切な管理と報告
    罠を借りた後は、定期的な見回りや、捕獲された場合の速やかな連絡など、自治体の指示に従って適切に管理・報告する責任があります。

結論として、犬がいても自治体の駆除支援は利用できる可能性が高いですが、それには愛犬の安全を確保するためのルールをしっかりと守ることが求められます。

まずは自治体に相談してみましょう。

まとめ:愛犬を守り、アライグマ被害を解決する3段階対策

今回は、愛犬と暮らす庭にアライグマが現れて不安を感じている方に向けて、

  • 犬に安全な罠の設置方法
  • 犬にも安心な忌避剤の選び方と使い方
  • 自治体や専門業者のサポート活用法
  • やってはいけない危険な駆除方法

上記について、私も愛犬との時間を大切にする一人として、経験を交えながらお話してきました。

アライグマによる被害という問題は、犬の安全を最優先した段階的な対策によって解決できます。

まずは安全な罠の設置、次に犬に無害な忌避剤、そして自治体の支援活用が鍵となるでしょう。

これらの対策を講じることで、アライグマの侵入という悩みから解放され、愛犬が安心して庭で遊べる、穏やかな日常を取り戻すことができるはずです。

愛犬と家族の安全を守るために、今すぐできることから始めてみませんか。

まずはこの記事で紹介した安全な対策を試して、安心できる環境を手に入れましょう。

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